構造について

設計部門・施工部門のスムーズな連携

ARCHIBLASTは、自社内で設計と施工を行なっております。
実際に建物をつくる際には、それぞれの厳しい設計監理と現場管理・双方の綿密な共有と打合せを行います。
設計が完了し、相見積の上で工務店を決めてから本格的な打合せを行う通常の設計事務所と比べ、事前に十分な打合せを行うため、確実な施工が可能になります。

中でも建物の根幹となる構造デザインは、ただ図面上で成立しているだけでなく、事前の設計施工での打合せ・大工との事前調整を行なった上で万全の体制を整えており、木造を中心に、建築基準法施行令に定められている「構造設計の原則」とARCHIBLASTにて蓄積した豊富なノウハウを持って、適正・適切な構造デザインを行ないます。

- 基本構造 -

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在来軸組工法

在来軸組工法(耐火・準耐火建築物共)

在来軸組工法(木造)

日本の気候や風土が生んだ独自の建築工法で、柱や梁などの軸で骨組みを造ります。
現在では、国が定める建築基準法に基づいているため、筋かいの取り付け箇所も増え、補強金物もつけるようになり、以前に比べるととても強固です。
ARCHIBLASTでは、在来軸組金物工法によって、木造でも十分な強度を持った建物を設計施工します。

【メリット】
・プランニングの自由度が高い
・骨組構造のため、間取りや仕上げのバリエーションが広がります
・比較的低コスト

【デメリット】
・棟梁の腕に左右される傾向がある
・構造計算または壁量計算や工事の監理監修を行わない場合、強度に不安が残る場合がある。
※ARCHIBLASTでは、全ての建物で構造計算を行なっております。

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ピン工法

ピン(APS)工法(耐火・準耐火建築物共)

ピン工法とは

ピン工法は、木造の在来軸組工法の一種です。
通常の在来軸組工法に比べ、防火性能や気密性能が大幅に向上します。
また、通常の金物を使用する場合と比較して、ボルト・ナットを使用しないので、金物の不備によるガタの出にくい構造です。
施工する上で重要となる、引き寄せも締付トルク管理も容易に行うことができます。

デザイン性

ARCHIBLAST では、基本的に在来軸組工法を採用しておりますが、ピン工法を採用する場合は、このAPS工法をおすすめしております。
APS工法は、構造材の表面からピンが見えない工法のため、すっきり美しく仕上がり、構造現しのたてもの等でデザインの幅が格段に広がります。
さらに、建物にかかる長期荷重を材の仕口で支えるので、材同士を結合しているドリフトピンと呼ばれる重要な部材が割れにくい設計になっています。

フレームの長寿命化

APS工法に用いられる金物は、主素材にダクタイル鋳鉄、鋼を使用しています。
ダクタイル鋳鉄は、マンホールの蓋や車のエンジン、ガス管などにも使用され、通常の鉄の数倍の耐久性と強度があります。

ボルトレス接合

ピン工法の中でも、業界初のボルトレス接合を採用しているAPS工法は、長い間住まわれていく中で材の木痩せに効果を発揮し、施工後の床鳴りなどを軽減します。
大蟻仕口で木材同士がしっかり接合され、先端のネジリで木材を引き寄せ中心に穴をあける、独自工法を採用しているためです。

断面欠損を減らす工夫

APS工法は、従来の在来工法に比べ断面欠損(通常の在来軸組工法で用いる、木材同士を結合するために木材に空ける孔や加工)が少ないため、材の接合部の強度が強固という特徴があります。

APS工法の説明②
APS工法の説明③
APS工法の説明④
APS工法の説明⑤

3

混構造

鉄筋コンクリ―ト造+木造 併用工法(耐火・準耐火建築物共)

一般的に認知されているRC造(鉄筋コンクリート造)は、建物の頑丈さ、安定感、耐久性、耐震性、耐火性が長所です。しかし構造自体が重くなるため、基礎工事に手間と時間がかかり、工期も長く、コストも割高です。また、吸湿性の悪さも気になります。

そのため、ARCHIBLASTでは、建物の形状や敷地の形状によって、必要と判断した場合は、RCの長所と木造の長所を合わせた混構造(RC造と木造の併用工法)を採用しております。
木造だけでは構造上成立しないような建物でも、混構造を用いることで対応することが可能です。また、RC造と比較して建物の重量を小さく抑えられるため、建物を支える地盤への負担を軽減し、地盤改良費用を安く抑えることができます。

- 基礎工法(木造共通) -

ベタ基礎工法を採用

ARCHIBLASTでは、木造建物の建物は全てベタ基礎を採用しております。
従来の布基礎工法と比較して、基礎の立上りだけでなく、底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎です。
家の荷重を底板全体で面を作って受け止めることで、地盤の不同沈下のリスクを低減し、地面から上がってくる湿気を防ぎ、シロアリの侵入も防ぎます。

強固な基礎配筋基準

基礎の立上がり部の主筋として径12mm以上の異形鉄筋を、立上がり部の上端及び下端の底版部にそれぞれ1本以上(主筋間隔300mm以内)配置し、かつ 補強筋と緊結することで、強固な配筋を行います。
立上がり部の補強筋は径9mm以上の鉄筋を300mm以下の間隔で配置します。

通気性を保つ基礎パッキン

基礎と土台を、通気機能を持った専用のパッキン材でしっかり絶縁するため、住まいの耐久性を高めます。
また、通気機能によって、建物の全周から自然の気流を利用した換気を行い、床下全域を乾燥させることで、建物の長寿命化に寄与します。一方でカビの室内流入や結露防止のために玄関まわりや勝手口を気密化するなど、適切な換気計画を行なっております。

ARCHIBLASTは、日本の風土に適した木造を中心に、木造耐火建築物や、RCとの混構造建築など、法規制や敷地形状等、あらゆる現場に対応してきた経験があります。
お客さまのご希望と、建物の形状・特性に合わせた適切な構造をデザイン・ご提案させていただきます。

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