お施主様インタビュー#04 ひだまりのまん中で素材と暮らす住まい

東京都世田谷区野沢 F様邸
家族形態: 4人(夫婦+お子様)
建築費 : 3,500万円
敷地面積: 118.16㎡
延床面積: 107.93㎡
規 模 : 木造2階建+LOFT

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ひだまりのまん中で素材と暮らす住まい

ひだまりのまん中で素材と暮らす住まい
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もともと建築やインテリアにすごく興味があったので、こういう家に住みたいという明確なイメージがありました。

渡邉:まずは新築住宅を建てようと思ったきっかけを教えてください。設計施工期間どれくらいでしたっけ?

F様:設計施工をお願いしたのは2月です。

渡邉:まさしく一年。

F様:そうですね。マンションで下の階のことを気にして生活することがすごく不自由でした。というのと、長男が小学校に行き始め、教科書などの教材が一気に増えたので、今の広さで足りるか考えたときに、娘が小学生に上がるころには収納が足りなくなるなと思いました。
あとは、この先の不動産価値を考えたときに、フルにリノベーションした綺麗な状態のマンション価格とこれからの土地の値上がり値下がりを予想したときに、あと5年は住めるけど、その頃にはオリンピックも終わり地価も下がることを考えると、今売り時を逃すとこのまま長く住み続けることになるなと思いました。他にも色々な事情があって、集合住宅に住み続けることにリスクを感じていました。
でも今だったら高く売り抜ける自信があったというのが一番です。

渡邉:アーキブラストを選んでいただいた理由を教えてください。

F様:家を戸建に引っ越したいなと思う以前から、もともと建築やインテリアにすごく興味があったので、こういう家に住みたいという明確なイメージがありました。
普通どんな家を建てたいかということを考えると思いますが、私の場合まず先に建てたい家のイメージがありました。
ただ、家を建てるのが初めてだったので、どこに相談していいのかわからなかったんです。なのでまず大手のハウスメーカーを何社か見て、次にアトリエ建築事務所に行ったんです。ハウスメーカーさんでもデザイン住宅に強いところ、企画に強いなどそれぞれカラーがあることがわかりました。色々なところを見た結果、設計士はちゃんといて、工務店のように自社で建物を建てている、工務店と設計事務所の間みたいな会社が一番自分に合うと感じて、シフトしていきました。
まず最初に聞いたのは、やりたいことが私のイメージする予算に収まりますか?という質問を数社にも聞いて見積をもらいました。
予算的に厳しいと断られたところがいくつかあったんですが、バレッグスでは「できるんじゃないですかね」というお返事をいただいたことが、次のステップに進んだ大きな理由です。
でも実は一番は、渡邉さんの人柄に惹かれたからです。

化学反応のようなものは設計士の方でないと起こらないと感じました。

渡邉:嬉しいです(笑)

F様:細かいところまでこうしたいというのがあったので、それについてきてくれる方がよかったです。渡邉さんにご相談すると、「いいと思います!」と全部イエスで答えてくれて。しかも褒めてくれるんです(笑)全部を素敵だと言ってくださったので、そこが一番ハートをつかまれました。自分のイメージはあるけれど、そこはプロの方に入っていただいて、私の想像を超えてほしいと思っていました。
化学反応のようなものは設計士の方でないと起こらないと感じました。
フィーリングはすごく大事。案件がうまくいくときやパワーが増幅するときって、意見が反対な時でも最後にすり合わせて成功するもありますけど、高いお金をと時間を払って何も真逆の人とする必要ないかなと感じて。そういう意味では、結構踏み込んで意見を出しても、渡邉さんは「いいんじゃないですか」と言ってくださったので、よかったです。

渡邉:法律的に考えて成り立つかなということを踏まえて、あとは単純に好みです。好みが単純に合ったのかもしれないです。

F様:合ったってことですね!

渡邉:お話しされているイメージがすごく湧いて、出来上がってもここいいよねって言いまくってますけど(笑)

F様:やっぱり、でしょ!ってなりますよね(笑)
サプライズ続きで、ミスもあったんですけど、全部倍返しでいい方向に向かって。この土地が一年もほったらかされていたのに、私の目に留まったところからすべてが始まりましたね。

渡邉:いい土地ですよね。

F様:この家がその瞬間に見えた通りに進んだので、すごくよかったです。

渡邉:世田谷の真ん中で、静かだし、光が入りますしね。

F様:借景が素晴らしくて、夜ね、この窓から月がのぞくんですよね。

(天井近くに配置された窓を見上げる)

渡邉:お~!そっか、角度がいいんですね。窓が高くて自分たちが低いから、結構上が見えるんですね。

F様:もともと低いところに設置する予定だった窓をやめたじゃないですか。それを変更してこの窓割になっているので、当初の窓割でOKもらっていたらここに窓はなかったんです。

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毎日この家で住むことにウキウキしてるんです。 本当にいい思い出になりました。

渡邉:下に窓があって、上に窓がなかったということですよね。

F様:下に窓を配置することを諦めたことで、すごく素敵な収納棚を配置するスペースができました。
こんなに家が隣接しているのに、この空にどこの建物の一部も入ってこないことがびっくりです。
特にソファーに座ると、青空が絵画のように。こんな偶然は図面の時点では全く想像できてなくて運がよかったです!夜月が入ってくるのも想像できてませんでしたし、幸運でした。

渡邉:設計施工中の思い出はなんですか?

F様:現場の方を非常に困らせたブラックなお客さんだったかなと(笑)反省はしていないけど(笑)
週末にここで施主が色を塗っていると多分現場の方も見張られているようでやり辛かったんじゃないかな~と。
でも人って誰かに見られていて緊張感があるといい仕事するのを知っているので、オーナーさんがこんなに現場に入って来るっていうのはたぶんピリついていたのではないかなと思います。ピリついてました?(笑)

小柳:いえ、そうでもないです(笑)大丈夫です(笑)塗装に関してもこだわりがすごくおありだったので、塗ってもらった方が安心という面はありました(笑)
お上手です。いろんなところ塗っていただきましたよね。

F様:最初にコストを下げたいという理由だけで、外壁を塗ろうと思いました。

渡邉:確かに塗装は高いですね。

F様:こんなにDIYをやった家がないので、それがもう楽しかったです。家が建った瞬間にロスになちゃって。

渡邉:(笑)

F様:やっと家が建ったのにおかしいって旦那に言われたんですけど(笑)
半年間くらいずっと家の図面を作ったり、設計考えたり、自分でサムネイルを起こしたり、ペンキのサンプルを家で一生懸命作ったり、お店に行って試し塗りさせてもらったり。
よく仕事と子育て両立できたなっていうくらい家にドはまりしてたので。家にやることがなくなったときの喪失感というか、家ロスになって燃え尽き症候群になりました(笑)
もちろん毎日この家で住むことにウキウキしてるんです。本当にいい思い出になりました。

本物の素材をできるだけ使いたいと思って家を作っているのは、木の表情の変化を楽しみたいと思ったからです。

渡邉:気に入っているポイントや、ここからどのように暮らしを楽しんでいくか教えてください。

F様:本物の素材をできるだけ使いたいと思って家を作っているのは、みすぼらしくなっていくおうちと、経年が味に変わっていくおうちとあると思うからなんですよね。
ヨーロッパの100年ほど経っているおうちって木とかも傷だらけですけど、壁もオーナーさんが何度も何度も塗り替えて塗装が分厚くなっていくのも、素敵な経年変化に変わっていくじゃないですか。
うちはなるべく、木は無垢を使ってくださいとかスチールとかタイルとかもビニールではなくて、本物を使うことにこだわってきた理由としては、住みながら羽目板とかももっと飴色になってくると思いますし、パイン板とかもどんどんシルバーがかってくると思うんですけど、そういう木の表情の変化を楽しみたいと思ったからです。
あとは緑を増やしたいと思っていて。
もともと自分で家に手を加えていくことが好きなので、グリーンを増やしたりとか、白壁を塗り替えたりしたいなという野望があります。

渡邉:たしかによくエイジングっていう言葉があるように、経年劣化ではなく経年良化といういい方しますけど、うまく年を取らせるというか。
それってそもそもちゃんとした素材を使ってないとできないということですよね。

F様:メンテナンスの手間と捉えちゃう人がたぶん日本のお住まいに住まれてる方って多いんじゃないかな。
でも手入れって結構簡単だということを知ってほしいです。偽物と言ってはおかしいですが、クロスが古びていくのとは圧倒的に違いますから。風合いの良さとかも。傷も普通の生活していてそんなにつかないと思います。むしろフローリングにつく白い傷と無垢につく傷は全然違いますし、誰も傷がついたとは思わない。
綺麗なピカピカのフローリングって真っ白な傷がつきますよね。それではメンテナンスできない。
それを手間と考えないで、素材と共に生活するってことが、もっと日本人の生活に取り入れられてもいいのになと思いつつ、未だにあんまりないですね。

ひだまりのまん中で素材と暮らす住まい
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三件目だったから完成できた家で、全部私カラーにできました。

渡邉:そうですね。今のお話を聞いて、おもしろいですね。F様ならではの、素材が何年か経ったらどういう風に劣化するかよく知ってらっしゃる。

F様:でも最初は知らなかったですから、すごく怯えていました。だから、経験値がこの家を建てられた元だと思います。
デザインの趣味はそんなに変わっていなくて、三件目だったから完成できた家で、全部私カラーにできました。
この家が一番いいって旦那も言ってくれてます。

渡邉:いい家と言っていただけてよかったです。
最近こういう、いわゆる“テレワークスペース”っていうのを初めから言われるようになったんです。LDK+ワークスペースが当たり前のようになりました。

F様:需要増えました?

渡邉:はい。ほとんどの方が言われます。夫婦別々でとか、別の階でってこともありますし。2LDK+2つ書斎みたいな。よくF様の写真をお見せしています。

F様:あ~見せますか!(笑)やっぱり大量生産品っていいですね。
造作はかっこいいけれど、重いし、動くものは作れない。人がペンキで塗っているものと、大量工場で強い塗料を一気に吹き付けたものでは違いますしね。金額も安いし、メンテナンスも楽だし。
既製品のいいところもあるじゃないですか。そういうのもふんだんに取り入れられたのは三件目だからです。
やっぱり一件目っていうのは、すべてがカスタムがいいと思っていたので。

渡邉:ご自分で塗装もされましたしね。

たくさんお話聞かせていただき、ありがとうございました!

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HOUSE DATA


東京都世田谷区野沢 F様邸
家族形態: 4人(夫婦+お子様)
建築費 : 3,500万円
敷地面積: 118.16㎡
延床面積: 107.93㎡
規 模 : 木造2階建+LOFT

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