南に向かって下る、緩やかな坂のある場所。
高低差と北側道路という利点を最大限に活かして
環境をうまく取り込んだ5人家族の家をつくる。
中央に配した階段は、1段ズラしたり位置を変えたりしながら
田の字プランの東西を効率よく間仕切っている。
階段下空間の活用もさることながら
階段上にロフト階段を重ねることで
余すことなく空間を広げる役割を果たしている。
この屋台骨となる階段の手摺には、無垢の木材を使用。
床には挽板を使用し、壁や天井は大半を塗装とした。
手に触れるモノ、目に入るモノは、できるだけ自然の素材そのままにし
そこに宿る質感が日々の暮らしを優しく包んでくれている。
視線の先には窓があり、階段を登る時も移動する時も
常に明るい方へ歩いていくことができる。
そしてその窓は風を迎え入れ、リビングにいても個室にいても
外の環境を自由に感じて暮らすことができる。
更に、そこから差し込む光は
自然素材に柔らかく反射し
彩りと深みのある住空間をつくっている。
新しく生まれ変わった建物は、空を近くに感じ、
触れるモノの質感を大切に暮らすことのできる場所になり
風が自由に通り抜け、家族が伸びやかに成長できる住まいとなった。
この素敵なお住まいにはまだまだ様々な“コツ”を詰め込んでいます。
ぜひYouTubeの紹介動画をご参考にしてみてください。