こんにちは!東京・都心ならではの狭小地にローコストでデザイン注文住宅を設計・施工する建築設計事務所ARCHIBLAST(アーキブラスト)現場監督の吉野です!
昨今の新型コロナウイルスの流行により様々な影響がでている中、住宅業界にもウッドショックという形で大きな影響がでています。アメリカの住宅需要の高まりにより木材の価格が高騰しており、日本では住宅の建築等に使われる木材の7割弱を輸入に頼っているため価格高騰を余儀なくされています。
ひとえに家を建てる!といっても土地費用、建築費用、家具家電、不動産取得税や固定資産税などの税金、引っ越し費用、火災・地震保険、その後のランニングコストまで様々なお金がかかってきます。ウッドショックという情勢下でもなるべく余計なお金は削って理想の家を建てていただきたい!ということで新築戸建て住宅をお安く建てるポイントをご紹介していきたいと思います。
まず、そもそも今家を建てるのはタイミング的にベストなのか?という疑問があると思いますので、土地、建物、住宅ローンの3つのデータから現状を見ていきましょう。
国土交通省が毎月公表している『不動産価格指数』みると2013年以降上昇傾向にあります。
出典:国土交通省『主な都市における住宅地の「平均」価格の推移』
『公示地価』は住宅地に関しては横ばいとなっています。
出典:ずっと固定金利の安心【フラット35】「民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)」
住宅ローン金利は横ばいとなっています。
家を建てたい地域によっても土地の価格は違ってきますが、三つのデータを見ても、横ばいか上昇傾向にあるため、今建築する場合は建物自体の費用を抑えることがポイントになってくるかと思います。
よって、今回は建築費用を抑えるという視点からお安くするポイントを解説していきたと思います!
①延床面積(坪数)を減らす
これが最も建築費用に影響を及ぼすといっても過言ではありません。建築費用の算出方法に延床面積(坪数)は非常に多く使用されます。また家づくりに欠かせない職人、大工さんにお支払いする金額は、主に延床面積(坪数)で決められます。
『延床面積(坪数)×各工事単価』という式を見ていただけたらイメージが付きやすいかと思います。これが何個もの工事項目があり積み重なると合計の金額で大きな違いとなって算出されます。とはいってもご希望の間取りがあると思いますので工務店・ハウスメーカーと十分打ち合わせて決めていただけたらと思います。
②屋根の形をシンプルにする
切妻屋根や片流れ屋根などシンプルな屋根にすることでコストダウンにつながります。また、ご希望の階数やお土地の斜線制限にもよるのですが、屋根の勾配が急になると急勾配割り増しという追加費用が発生してしまいますので、費用面で考えるとシンプルで緩やかな屋根が良いといえます。
③シンプルな間取りにする
必要以上に部屋数を増やすと間仕切り壁が必要となり、コストアップになります。材料費、建具費、手間費がかかってきますので間仕切りはなるべく減らした方がコストダウンにつながりますし、あえて間仕切りを作りすぎないことで開放感や一体感のある住まいにできるというメリットもあります。
④水回りを一か所にまとめる
水回りをまとめることにより配管を短くできるためコストダウンにつながります。また上下階で水回りの位置を同じにすることで給排水の余計な移動が不要になるため、コストダウンにつなげることができます。
⑤住宅設備・建材は割引価格のものを選ぶ
住宅設備・建材はグレードを下げれば価格は下がりますが、住宅設備・建材には工務店やハウスメーカーが独自には割引価格でご提供することができる商材があります。メーカーから直接商材を発注するのではなく大量の商材を取り扱っている商社を通すことでボリュームディスカウントを受けることができるという仕組みになります。依頼する工務店・ハウスメーカーに是非お値打ちで施工できる住宅設備・建材は何か是非聞いてみましょう!
⑥建具の寸法は標準寸法にする
建具には商材によって決められた規定の高さがあります。天井いっぱいまで建具は伸ばしたいということになると高さを特注で頼む必要があります。特注にするとコストアップしてしまうので、特にこだわりがなければ全て標準寸法でお願いしたほうが良いでしょう。
⑥壁紙は量産品を使う
壁紙は大別すると量産品と1000番台というクロスに分けられます。量産品は白が中心でシンプルなデザインかつ安価であることが特徴です。対して1000番台クロスは多彩なデザイン・カラーがありますが、価格が量産品に比べて高価です。全室張り分けなしで量産品を使用すると壁紙コストは最も抑えることができますが、アクセントとして一部の部屋に1000番台のクロスを施すことでも十分費用は抑えられます!
以上が建築費用を抑えるポイントでした。
現実的にはこだわりたい所と費用を抑えても良い所の塩梅になるかと思いますので、工務店・ハウスメーカーさんとよく話してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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狭小地でも広く感じられる住まいを建てたいとお考えの方は、ぜひご相談ください。