こんにちは!東京・都心ならではの狭小地にローコストでデザイン注文住宅を設計・施工する建築設計事務所ARCHIBLAST(アーキブラスト)現場監督の山田です!
本日は外壁材のお話となるのですが「サイディングとガルバリウムはどっちがお得?」についてご説明しようと思います!
本日は以下の内容でお届け致します!
サイディングとガルバリウムについてはYouTubeでも解説していますので、ぜひご覧ください!
1.サイディングとは
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サイディングは、日本住宅の中でトップシェアとなる外壁材です。
主に4種類あり、写真の左から
・窯業(ようぎょう)サイディング
・金属サイディング
・木質サイディング
(写真がないのですが・・・)
・樹脂サイディング
がございます。
その中で「窯業(ようぎょう)サイディング」は、セメントと木質系成分を混合した材質で、最も日本で普及されているサイディングとなります。
※弊社の標準仕様も「窯業(ようぎょう)サイディング」となっております。
デザインも各メーカー多種多様ありまして、デザイン性の幅があるのも一つの特徴と言えます。
2.ガルバリウムとは
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ガルバリウムの正式名称としては、「ガルバリウム鋼板」と言い、材質はアルミニウムと亜鉛合金のメッキ鋼板です。
特性としては
・材料が軽量であること(構造体に対する負担が少ない。)
・金属の為耐久性が高い
ことが挙げられます。
デザイン性でいいますと、無骨な感じがおしゃれでカッコいい!と個人的に感じています。
3.どっちがお得?
ここで本題になるのですが、この話では2つの答えがあると考えています。
それは「初期コストでの答え」と「維持コストでの答え」です。
結論を先に申し上げますと
「初期コスト」 → サイディング
「維持コスト」 → ガルバリウム
と思っております。
◎「初期コスト」 → サイディング
サイディングは厚みによって金額差はあるのですが、基本的にはガルバリウムに比べれば材料費を抑えて施工することが可能です。
また、デザインの多種多様ですのでお好みに合わせたデザインも可能ですし、取扱いメーカーも多いため一番安価に施工できる外壁材かと思います。
◎「維持コスト」 → ガルバリウム
維持コストというのは、将来的なメンテナンスにかかる費用という意味合いです。
外壁は雨風が当たる場所であり、劣化すればサイディングに対して雨水が浸透していくこともありますので、定期的なコーキングと塗装をすることで表面をコーティングする必要がございます。
またサイディングに関しては、10年~15年に1度のメンテナンスが必要となってきます。
一方でガルバリウム鋼板ですが、金属性の外壁材ですので穴があかない限り雨水の進入はありません。
サビは発生しにくく、拡大しにくい商品ではございますので、メンテナンス費用を抑えたご利用ができるかと思います。
※万が一、小さなサビが発生した際、高圧洗浄やさび落としで対処して頂き、サビの広がを抑えるようご対応頂くことでより長くご利用できるかと思います。
4.より耐久性の高い建物とするために行う「外壁通気工法」とは?
外壁材の選定だけでなく、外壁を正しい工法で施工することが、より耐久性の高い建物とするポイントです。
現在の外壁施工においては、「外壁通気工法」を取ることがマストとなっております。
出典:NPO法人住宅外装テクニカルセンター「通気構法とは」
外壁の中に通気層を設けることで木材を乾燥させることができ、構造体の耐久性を高めることに繋がってきます。
表面のみならず、外壁の内部をしっかりと防水をして通気を取ることで、建物の耐久年数も変わってきます。
外壁の中の防水状況については、アーキブラストYouTubeチャンネルでも公開しておりますので、是非ご覧になってみて下さい!
5.まとめ
「サイディングかガルバリウムか」について、私の中では「賃貸か持ち家か」に近いどっちつかずのテーマだと感じております。
私の総評としては、どちらのメリットデメリットも理解した上で決めて頂ければ「どちらも良し!」と思います。
ただし「何も理解しないままとりあえず安いから使う」「カッコいいから使ってみる」というのは避けた方が良いかと思います。
初期費用、維持費、メリットデメリットを理解した上でご選定頂く。
そうすることでより満足度の高い住宅づくりができるのではないかと思っております。
本日は以上です!
それではまた!
ARCHIBLAST(アーキブラスト)は、東京・都心ならではの狭小地にローコストでデザイン注文住宅を設計・施工する建築設計事務所です。
狭小地でも広く感じられる住まいを建てたいとお考えの方は、ぜひご相談ください。