キッチンからリビングへ広がる空間。家族の様子を一望できる家
防火地域に建つ2階建ての住宅。延べ床面積が100平米を超えない範囲で準耐火建築物としてコストを抑えつつ、最低高さ7mという規制を勾配天井とルーフバルコニーを作ることで、快適性を向上させながら解決しています。ファサードである南側に張り出した2階のボリュームは、淡いピンク色の外壁とし明るくメリハリのある外観としました。ポーチタイルや浴槽や便器など、ちょっとしたポイントにピンク色を配しながら、濃いブラウンで引き締めたやさしい色使いの空間となっています。南側に大きく開けた窓からリビングに光が差し込み、またルーフバルコニーと勾配天井との間にも窓を設けることで、勾配天井の上からも反射光が入ってくるようにも。平天井としたキッチンは、そのリビング空間にオープンとなっており、家族の様子を一望できます。お仕事でお忙しいご夫婦の住まいのため、帰宅の時間がズレてしまうこともあるので、1部屋を和室とし、床にゴロンと休める空間を作りました。2間の壁収納はWICよりも効率良く使用できるようになっています。