「ひだまりのまん中で素材と暮らす住まい」
建築のご経験が3回目となるお施主様。特に建築素材にとても詳しく、清掃性や劣化度などを考慮した素材選びも自ら行ってくださり、とても勉強させて頂いた。3回目となる今回のご希望は、整形の2階建て新築戸建ての中に、独自の大人テクスチャーに満ちた空間を作ること。
タイル、木質、モールテックス、ガラス、アイアン、それぞれの素材が、素材のまま1つの空間の中で存在感を示しつつ、吹き抜けのハイサイド窓が、1日を通してリビングに陽だまりをもたらしてくれる、そんな住宅を目指した。
大人の木質感とタイル素材に包まれたLDKは、シックで上質な空気に満ちており、造作のモールテックスキッチンや木製輸入建具、シャープなアイアン階段がひかる洗練された空間となっている。タイルの目地や質感にもこだわり、造作のモールテックス洗面台と造作浴室がひとつながりになるようにガラスのみで仕切られ、ホテルライクな水廻りとなっている。
輸入建具の荒めな質感とアイアンのシャープさ、モールテックスの静かくて重い素材感と軽やかで透明感のあるタイルの使い方など、至る所に素材の使い方の妙が散りばめられており、センスが光っている。