杉並区下井草の戸建住宅

場 所 :東京都杉並区下井草
敷地面積 :151.15㎡
延床面積 :91.19㎡
用 途  :専用住居
規 模  :木造2階建
竣工年  :2020年
設 計  :Camp Design inc.
施 工  :バレッグス

「敷地の環境を掬いあげる器」

今回の敷地は、旗竿敷地です。竿部分はかなり細いのですが、奥に広がる旗部分にあたる敷地は少し余裕があります。旗竿敷地にありがちな暗く建て込んだ印象はあまりなく、南側は空が開けていて、隣地の緑が借景になったり、少ないながらも自然を感じられる場所でした。
そこで、これら敷地環境を詳細に読み取り、建物や部屋の配置を慎重に決めていきました。実際には、お施主さんが足繁く敷地に通われていて、いろいろな情報をこちらに伝えてくださり、それを形にしていきました。
陽の入り方や視線の抜けなどから、1階に寝室や水回り、2階に主室と、なるべく北側に寄せて南側にスペースを設けて、1階水回りの屋上部分にテラスを広げ、南西にできるだけ広い庭を設けるという構成が決まっていきました。
また外壁には焼杉を張っています。建物自体が黒子のような存在として、その形はなるべく影に潜めながら庭の木々の背景となり、内部は敷地に降り注ぐ陽や風を受けとる器のような存在になるように考えました。都市部に住宅を設計することとは、敷地に存在している自然の要素を掬いあげる器を用意することなのかもしれません

         
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