目黒区の共同住宅

建築費:

約8,140万円

場 所 : 東京都目黒区柿の木坂
敷地面積: 178.67㎡
延床面積: 255.88㎡
用 途 : 共同住宅
規 模 : 木造3階建
竣工年 : 2020年9月
設 計 : 山口浩平+ARCHIBLAST
施 工 : 株式会社バレッグス

「TRIBE MEDIUM SQUARE」
1つのご家族が、3世帯に分かれて各フロアに居住する共同住宅。第一種低層住居地域でありながら、少し広めの北側道路に面しており、間口も奥行きも広い土地の中で、3階建てのゆったりとした建物ボリュームを確立している。広めの玄関と廊下は、たっぷりとした印象を持ちつつも、コンパクトに各部屋にアクセスできる。広いファミリーストレージを介して、サニタリーと寝室を行き来できる導線があり、玄関前を通らずにリビングへも行ける。基本的な間取りを各階で揃え、木造3階建共同住宅の1時間準耐火建築物を容易に実現できる構成を取りながら、どの場所でも2.5m以上の天井高さを確保しているため、全ての場所がゆったりとした空気に満ちている。
内装は、各世帯でそれぞれの個性が光る仕上げとなった。3階には、以前の古屋から2つの大きな建具を移設した。40mmのカリン無垢材でできた建具は重厚で気品のある存在感を示し、空間の大きなアクセントとなりながら、この新しい住宅で再び活きている。
1つの家族で各階に分かれて住む上で最も大切な要素は、階段となる。上下階の行き来がいかに肉体的にも心理的にも容易に感じられ、更には快適に感じられる階段であるかが重要。平面よりも立体的な移動は、視点やシーンが変わるだけでなく肉体的な距離を感じるもの。この建物では踏面と蹴上の高さ、開放感に注意しながら、移動による心理的距離のバリアを感じさせない建物となっている。
南側の一角には3世帯が同じ樹木を楽しめるように、小さな庭を設けてシンボルツリーを植える。まるで1つの部族が大きな樹木を拠り所にし、仲良く同じ生活圏を共有している立体的な広場のような住宅となった。

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