“イキイキ”の家
ここには狭小地で培ったノウハウが詰まっています。
大通り沿いの歩道に面したこの住宅にはパーキングはありません。そのかわり、変形地が故にうまれた敷地との隙間に、自転車やバイクが停められるように計画しています。ちょっとした隙間でも、狭小地においての屋外空間はとても貴重です。積極的に活用するように建物を配置することが大切になります。
室内では、階段室をコンパクトにまとめ、アクセス効率を考え抜いた場所にセットしています。階段下にはトイレ、階段上には収納をセットし、無駄のない空間活用ができています。高度斜線制限のかかる母屋下がり部分についても、できる限り部屋として採用し、広く、開放的な個室空間を実現しています。
このように、通常狭小地で使う空間利用法のノウハウを詰め込んでいる一方で、そのおかげで生まれた空間を、豊かな暮らしを演出する空間として利用しています。
広い洗面所や洗濯室、シューズインクローゼットに活用し、LDKの奥には十分な家事スペースを生み出すことができたことで、リビングとダイニング空間をイキイキとつなげることが実現し、家族が集まりたくなるLDKとなっています。
狭小地で生まれるアイデアは、狭小地でなくてもいくらでも活かしていくことができます。その過程で生まれてくる新しい空間を更に最大化することで、家も家族もイキイキと躍動します。