狭小住宅には、間取りの工夫以外にも様々なノウハウがあります。
その1つに“法規をいかに味方にできるか”というものがあります。
この住宅では、主に4つの法規的緩和を駆使しています。
まず1つ目は「車庫緩和」です。狭小住宅では特に、狭い間口に対しても構造壁が必要になりますが、駐車場と駐輪場の配置を工夫し、逆にそのスペースを利用して緩和適用させることで容積対象面積に算入させない工夫をしています。
そして2つ目は「道路斜線の緩和」です。天空率という考え方を利用した計算に基づき、道路斜線にかかっていても天空の量が規定以内であれば規制にかからないというものです。道路幅が狭い東京都内の住宅造りには欠かせない緩和になります。
3つ目は「備蓄倉庫による容積率緩和」です。収納の一部を備蓄倉庫として使用する場所とすることで床面積の1/50までなら床面積に入らないというものです。
最後の4つ目は「小屋裏収納の床面積緩和」です。いわゆるロフトにあたる空間ですが、天井高1.4m以下で、その下の面積の1/2までなら床面積に算入されないという緩和になります。
これらの法規を駆使した緩和のみならず、更に、高度斜線ギリギリを狙った設計や、1階の床高の設定、各階の広さや高さを工夫しつつ構造や設備を成り立たせるノウハウを詰め込むことにより、14.9坪の土地の中に正味30坪の床を実現しています。これが、アーキブラストが「狭小地に強い」ことの証明です。
この素敵なお住まいにはまだまだ様々な“コツ”を詰め込んでいます。
ぜひYouTubeの紹介動画をご参考にしてみてください。