15坪の狭小地だからできる快適な住まい
密集した住宅街にある都心の戸建は、土地の広さの限界や利便性を考えるとどうしてもコンパクトな敷地にならざるを得ない。ただ実は、そこに建つ狭小住宅だからこそできる快適な暮らしがある。
15坪以下の土地に、二世帯が暮らす。建物間口も2間に満たない。
この住宅の快適ポイントは5つ
①スケルトン階段
階段を吹き抜け空間とした開放感、採光と通風
②母屋下がりの活用
3階に十分な広さの個室と、屋上ルート
③広いバルコニー設置
プライベートな都心の庭
④デッドスペースの活用
階段下トイレ+洗面、隣棟間をアプローチに利用
⑤暮らしの再整理
ファミリークローゼットやパントリー、サニタリーはしっかりと設け、お風呂やキッチンの広さは妥協しない、メリハリのある無駄のない間取りに。
スペースがあるから収納にしておく、というような発想はしない。本当に必要な部屋の広さや、玄関ホールの必要性を話し合い、その中でもキッチンやサニタリーなど、みんなで大切にしたい場所は譲らず、不要なものだけを排除していく。
その結果、家族の暮らしにとって本当に必要な要素だけが残り、しっかりと詰め込むことができる。
更にここでは、家族みんなが集まって塗装工事を行った。暮らしがはじまる前から住宅そのものに愛着を持ち、もっとも大切な ”私たちの住まい” としての意識が共有され、一緒に快適な暮らしを育てていこう!という気持ちで新しい暮らしをスタートすることができた。