空につつまれる暮らし
行き止まりだけど、心地良い敷地。このお土地に出会った時の第一印象です。
北側に視界が抜け、風も通ります。それもそのはず、隣地より地面が高いのです。
この特性を活かせば必ず素敵なお住まいになる。そう確信し、設計し始めました。
個室や書斎はもちろん、お風呂場にも窓をもちます。この北側の窓が気持ちいい。
都内の住宅は隣地が近くに建っていることで窓を設けにくく、たとえ窓がなくても圧迫感を感じるものですが、ここは違います。
この窓は、直射光が部屋に差し込んで暑くなることもなく、その先に広がる明るい景色は、南からの光を十分に浴びて輝いていて、なんとも気持ちよく、常に開放して過ごしたい気持ちになります。
東側には家族みんなが自由に出入りできるアウトリビングを据えました。これが住まいの中心です。ルーバー状の背の高い木製手摺も、このフラットバルコニーの雰囲気を演出し、盛り上げてくれています。
どこにいても風と光を感じ、空につつまれているような明るくて気持ちの良い住まい。
早起きしてコーヒーを淹れ、植物の成長を観察しながらゆったりとした贅沢な時間を楽しむ。そんな暮らしが似合う、素敵な住まいになりました。