ご実家のお建て替えをお手伝いさせて頂きました。親世帯と子世帯が共に暮らす2世帯住宅。お互いに集まったり、気に掛けたり掛けられたりしながらも、時にはそれぞれのプライバシーをしっかり保つことができる、そんな距離感が必要ですね。
ここでは、それぞれにしっかりとしたLDKとトイレ、そして小さな洗面台を設定しました。共有しているのはサニタリーとお風呂だけとし、他は共有しています。
この設定で、日中はそれぞれのプライベート空間で過ごすことができます。サニタリーとお風呂を共有することで、お互いに緩やかに存在を意識する程度で、ある程度独立した生活をすることができます。
お互いに、プライベートな洗面台があるのもポイントです。歯を磨いたり、顔を洗ったり、簡単な付け置き洗いのお洋服など、洗面台を共有していると少し気を使い合ってしまうことがありますので、それぞれに設置できるのが理想です。
2階リビングは1階に比べて小さくなる分、吹き抜けを設け、ロフトにつながる空間にしています。床面積だけではない空間の大きな広がりを感じるLDKとなり、伸びやかな空間です。
家族みんなが集まる場合は、1階の広いLDKを使い、庭にもでることができます。
暮らし方を細かく考え、2つの世帯が、長く仲良く快適に暮らしていける”家族の家”となりました。