ひとつながりの動線で、立体的なリズムを楽しむ住まい
人気の住宅地の18坪の土地。
東と南に隣家がせまるなか「どこにいても空が見えるお家が良い」という奥様のご要望をかなえるため、1本の”開放的な動線”を提案しました。これは家の中をひとつながりのらせん状に駆け上がるシンプルな移動だけではなく、連続した明るさを家中にもたらしています。
実際に、北側斜線の勾配を積極的に利用した動線でもあり、最も広く床面積を生み出すための有効な方法でもあります。
またこのらせん状の階段には、家の大切な機能が内蔵されています。1階の階段下トイレ、2階の吹抜けとトップライト、3階へあがる階段下には、リビング収納棚と、サニタリーのリネン庫スペースが背中合わせに生み出されており、住まい全体に、屋上へと気持ちよく登っていく立体的なリズムを与えています。
一方でこの住まいは、周辺環境をうまく利用した窓計画になっています。西側の隣地の緑を借景にしながら、建物の隙間から差し込む光が家の中を照らし続けるように窓を配置し、いつでも太陽の光が家の中に差し込んでいます。
備え付けのダイニングカウンターでは、キッチンとの間でのコミュニケーションを楽しみつつ、吹き抜けに面したリビングのソファとYogibo、さらに、”開放的な動線”そのものがくつろぎのシーンのひとつとなり、家族4人がそれぞれの居場所で、どこにいても空を感じられる気持ち良い住まいになりました。