12坪のお土地に建つ、26坪の木造3階建て住宅です。
限られたお土地の中でも、どこよりも快適で暮らしやすく、ライフスタイルに合わせて変化できるお住まいを目指しました。
1.”角地”という立地を活かす
限られたお土地の中では特に、
窓の先の景色が快適さをつくる重要な要素です。
四つ角に面する本地では、
お土地の角が隅切り状にナナメになっており、
その”角地”を利用して、建物に活かすことを考えました。
まず隅切り形状に合わせて建物をつくります。
そしてナナメの部分には、2階にも3階にも大きな窓を設けます。
その窓を室内から見ると、南北方向からも東西方向からも、
どちらから見ても目に入る窓となっており、
その景色は、交差点の遠く先の風景へとつながっているため、
室内にいてもその角地の窓を通して、
気持ちの良い広がりを感じることができます。
2.適切な収納計画
できるだけ無駄のない間取りにしていくために、
収納について今一度考えます。
ファミリークローゼットとして衣類を集約して、
個室の収納をなくす、という方法もありますが、
ファミクロと水廻りが一体的に配置できない場合は、
効果が半減してしまう場合があります。そこで、
玄関には玄関にあると良い収納を、
サニタリーにはサニタリーに欲しい収納を、というカタチで
必要な場所に必要な収納力を
過不足なく配置することを考えました。
ワークデスク回りに書類棚を設けることも
お部屋が散らかりにくい重要な適材適所収納です。
3.自由度の高い間取り
永く快適な住まいの為に、可変的な間取りを提案しました。
ベッドの向きを固定しないで良い部屋の形状や
ダイニングテーブルやソファの位置が数通り可能なLDK。
2つの個室を隔てる壁は、将来取り外すこともできるように
予め構造計算での耐力壁にしない設計にしています。
こちらのお住まいは、動画でもご紹介しています。
限られた広さのお土地だとしても、土地の特性を活かしながら
ご家族の成長や思い出と一緒に成長する住まい、となりました。