大きな中庭を中心とした回遊性のある間取りが特徴の家
1階のピロティにもシンボルツリーの木漏れ日が届き、1階の半屋外空間(スタジオ)を開放的な場所にしています。来客が多いお施主様とさまざまな暮らしのイメージを一緒に積み重ね、1,2,3階のプライバシーを確保しつつ、それらが緩やかにつながっていくような、どこか1つの大きな部屋のようなまとまりのある住まいとしました。
ゆったりした階段空間には、ちょっと座って休んだり子供たちが遊べるステップがあり、それが中庭やダイニングの吹き抜け、リビングの吹き抜けなどを通して垣間見えます。いろんな高さや幅のステップを登っていくと、くつろぎ空間がいたるところに散りばめられ、屋上のルーフバルコニーに至ります。
子供部屋は仕切らず、稼働収納ボックスで区切るように計画、かつ、通路的空間はダイニングの吹き抜けに開放されており、常に子供同士や親の存在を感じながら自分のスペースを見つけて過ごすことができます。
山王は、大森からみると小高い丘の上にあります。神社の脇を抜けるように曲がりくねった階段を上り、室内の階段を通ってルーフバルコニーに到着すると、周囲を見渡す景色に出会えます。このシークエンスは、地域の暮らしや友人・家族のくつろぎに包まれ、その一部を切り取ったものがこの住まいとなっています。