こんにちは!東京・都心ならではの狭小地にローコストでデザイン注文住宅を設計・施工する建築設計事務所ARCHIBLAST(アーキブラスト)設計担当の佐々木です!
本日は、注文住宅の流れと予算計画についてお話をさせて頂きます。
ご契約からお引き渡しまでの流れは会社により異なるとは思いますが、住宅の購入を一生のうちに何度も経験される方は多くありません。
その為、ここに書かせて頂く内容が、これから注文住宅を建築なさる方のご参考になればと思います!
ご契約から引渡しまでに行なう5つのこと
最初に、建物づくりにおける流れと内容を確認していきましょう!
以下、参考までにARCHIBLASTの打合せスケジュールシートを載せておきます。
1. 設計契約
はじめに、設計のご契約を行ないます。
簡単に言うと「建物の設計を御社にお願いします!」というご契約で、プランの打合せと確定~実施設計~構造計算~建築確認申請~建築確認取得までの作業を示しています。
プランの打合せは、お客様のご要望を基にして、ご提案やアドバイスを交えながら固めていきます。
住まいづくりにおける最大の楽しみ!!と感じられる方も多いですね。
建売住宅のプランを考える際も同様ですが、プランの検討は時間をかければかけるほど良い案が出てくる傾向にあると思います。
もちろん、限られた時間の中で検討を進めていく為、お打合せの場だけにとどまらず、普段からあれこれと考え、案が生まれた際に都度ご連絡をなさるお客様も少なくありません。
建物の形状を一度決めると、後から変更することが容易にできません。
出し惜しみの無いご要望を初回から仰って頂けたらと思っています!
※プランの確定≒部屋の大きさ(壁位置)、窓の位置・形状、各階の高さなどの決定を示します。
→プラン確定後は、設計事務所側で実施設計の作業に移ります。
ここでは、斜線検討やLVS計算(採光、換気、排煙が規定を満たすかどうかの計算)などの法規の詳細検討を行ないます。
斜線制限について詳しくはこちら>
検討を進めながら、建築確認申請に必要な図面(配置図・求積図・平面詳細図・立面図・断面図等)を一通り作成していくイメージです。
仮に、このタイミングで確定プランの建物計画に変更や修正が生じそうな場合は、都度お客様にご説明とご確認を行なわせて頂いております。
意匠図面が一通り仕上がった後は、建物の構造計算に移ります。
2. 仕様決め~工事請負契約
ショールームについて詳しくはこちら>
プランが確定した後は、建物に使用する素材を決めていきます。
内容としては、外装・住宅設備・建材・壁紙・外構などのご選定です。
※上記の実施設計~建築確認取得には、おおよそ1.5~2カ月の期間を費やします。
建築確認が取得できれば工事の着工が可能となりますが、工事の進捗に応じて材料をどんどん発注していかなければならない為、この期間(実施設計~建築確認取得)と並行して仕様決めのお打合せを進めていきます。
以前にセミオーダー住宅に関するコラム
を書かせて頂きましたが、完全な注文住宅(フルオーダー住宅)でない限りは、会社側で「標準仕様商品」を設けています。
その為、素材を選定すると言っても全てを1から選ぶわけではなく、標準仕様商品を基本として、拘りたい部分だけ変更をかけていくというイメージです。
標準仕様以外の商品をご希望なさる場合は、標準商品との差額計算でお客様へのご提示価格が決まります。
金額の上下が部分的に把握できる為、お客様の予算計画が立てやすいという点もセミオーダー住宅のメリットの一つです。
仕様がおおよそ固まった段階で、工事の請負契約を行ないます。
この時点では、お客様がご要望なさる仕様に応じた金額が算出できている為、この契約後に大きく金額が上下することはほとんどありません。
契約書には、工事代金と引渡日を記載されます。
お客様のご都合によっては設計契約を結ばずに工事請負契約だけを行なうこともありますが、この場合における懸念点としては「プランが固まらない等の理由で設計期間が長引き、工事期間が圧迫され、引渡し時期が延びること」です。
この点に関しては、設計契約と工事請負契約を分けることで解消がされ、且つ仕様がほぼ固まっている状態の為、「金額と工期が明確であるご契約」となり、お客様としてはご安心頂ける形であると考えます。
3. 上棟後の現場立会い
図面上で打合せを進めてきたものが実際に形として立ち上がり、実物を見て肌で感じて頂く時間です。
この段階では、天井がまだ作られていません。
構造の床は貼られているものの、筋交いや合板などが施工されているだけの状態の為、空間が一回り広く感じられると思います。
この立会いの目的は、主に「図面上で決めたことの再確認の為」です。
このタイミングで初めて「さて、ここはどうしましょうか?」というような会話が始まってしまうと、その後の工期や予算に影響が出てくる為、お互いに注意が必要です。
もちろん、実物を見ないと判断しにくいこともある為、上記のような話はゼロではありませんが、打合せにおける予めの会話の中で、お互いに想定・準備ができていれば話はスムーズに進むと思います。
狭小住宅の場合は特に、制限ギリギリの計画をすることが多い為、構造体への影響が出る場合が多々あります。
勾配天井や梁型などの空間性が、図面上では正確に把握しにくいのが現状です。
結果的に「想像していたものと違った…」「やっぱりここはこうすればよかった…」
ということを無くす為にも、造作工事に入る前段階で、現物を見ながら改めて一つひとつ確認を行なっていきます。
4.お引渡し前現場立会い
工事が一通り終わった段階で、お引渡し前にお施主様と一緒に建物の確認を行ないます。
ここで問題になりがちなのが、
① 打合せ通りに建物が仕上がっていないこと
② お客様の了承を得ずに、施工側の判断で進めた工事
などが挙げられると思います。
お客様⇔営業担当⇔施工担当の3者の共有や伝達が密に行き届いていないとこの問題は発生しやすいと思います。
仮に、結果的に同じ形になるものだとしても、予め聞いていたこととそうでないことでは
受け取り側(お客様)の印象も大きく変わってきますよね。
また、途中で話が出ていれば、変更案や改善案が出せる可能性もあります。
反面、工事側としては細かい部分はある程度任せてもらいたいという実情もあります。
いずれにしても、双方納得がいく会話や形が前もって取れているかどうか?が重要と考えます。
5. お引渡し
▷この事例をもっと詳しく見る
工事の残代金のご入金確認と同時に、鍵の引渡し、取扱説明書・引渡し書類のお渡し、建物の使用上の注意・所有者登録書類のご説明などを行ないます。
お住まいになられてから初めて気が付くこと。
今後のご生活を更に豊かにする為のご相談とご提案。
定期的な建物のメンテナンス。
→ここからが本当のお付き合いの始まりです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、注文住宅の流れと予算計画について触れさせて頂きましたが、弊社にお問合せ頂くお客様の中には「他社の見積書の内容が不明確で…」と不安をお持ちになられてご相談頂くケースも少なくありません。
お見積書を一つ取っても、会社により内容や進め方が様々です。
その為、弊社ではそのあたりも極力明確に把握して頂けるよう努めております。
お金や工事のトラブルはお互いにとってマイナスを生んでしまいますので、住宅の建築が初めての方は特に、複数の会社を比較してみることをお勧めします。
その際は、弊社にも是非お問合せを頂けると幸いです!!
ARCHIBLAST(アーキブラスト)は、東京・都心ならではの狭小地にローコストでデザイン注文住宅を設計・施工する建築設計事務所です。
狭小地でも広く感じられる住まいを建てたいとお考えの方は、ぜひご相談ください。