品川区西五反田の戸建住宅

建築費 : 

5,820万円

場 所 : 品川区西五反田
敷地面積: 87.51㎡ 26.47坪
延床面積: 139.48㎡ 42.19坪
用 途 : 専用住宅
規 模 : 木造3階建て+LOFT+塔屋 耐火建築物
竣工年 : 2022年12月
設 計 : ARCHIBLAST
施 工 : 株式会社バレッグス

暮らし、面白く

限られた土地に計画する都内の住まい造りは、常に高さとの戦いです。
より広く、より高く、より快適な空間をどのように生み出せるか。
そのためにARCHIBLASTではいくつもの緩和規程を巧みに利用し、理想的な間取りの中に盛り込みながら、居住空間を組み上げています。

例えば、2階から上がるロフト空間が3階のスキップフロアと連携しています。
ここでは小屋裏空間の緩和規程を利用することで、部屋の利用形態に沿って立体的に部屋を組み上げています。
また3階にもロフトがありますが、ここでも小屋裏緩和をうまく利用しています。

一方で、塔屋もある4層の建物であり、北道路である本地。
通常、道路側からリビングに光を入れないと採光計算が成立しにくい土地ですが、道路とは反対の、光がたっぷり取り込める南側に、リビングを配置しています。

更に、高い手摺に囲まれるアウトリビングがリビングから連続していますが、実はこれを逆手にとり、採光計算をクリアする上でうまく利用しているのです。

上記はほんの一部ですが、この住宅の間取り計画においては多くの工夫を凝らして、立体的に空間を作り上げているため、面白い居住スペースを積み上げることができました。

ただ、この住まいを実現するために、実はもっともっと重要なことがあります。
それは、お施主様が住まい造りを面白がって、自分たちの未来の暮らしを心から楽しもうとされているかどうかです。

玄関に広がるタタキ空間には鉄骨階段が出迎えていて、その先にガラス張りの部屋があり、キッチンを建物の中心に据えつつ、リビングは屋外へと伸びやかに広がっています。
天井の低いパントリーと、その上に登れる仕組み、小上がり寝室と回遊できるサニタリー。

今までの〇LDKという枠組みには収まることのない自由で新しい暮らしを、自分たちが一番面白がって実現しようとする。
その先に、唯一の快適な暮らしが生み出されていくのだと、改めて感じる住まいです。

         
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