こんにちは!東京・都心ならではの狭小地にローコストでデザイン注文住宅を設計・施工する建築設計事務所ARCHIBLAST(アーキブラスト)営業担当の望月です!
前回は、
住んで、使って、分かった!地味に良かった事を綴ってみました。
今回は、その逆で、「拘ったけど、拘る必要なかった事」を綴ってみます。
※正確には私も途中までは拘っていたけど、最終的に拘りを緩めたものも含めてお伝えします!
お家を建てる時は、色々考えて、必要以上に考えてしまうもの。
しかし住みながら暮らし方が変わっていくこともあるため、変化に合わせて変えられる、変えていける住まいの方が楽しいのではないでしょうか。
暮らしながら使っていく中で工夫を施して、その時その時に合わせて素敵な住まいをつくっていきましょう!
という事で、拘ったけど、拘る必要なかった事を第5位から発表します!
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第5位:収納レイアウト
間取りを考えている時点では、ここにこれを収納しよう、そのためにこういう収納スペースを設けよう、と色々と考えていましたが、結果として住んでみないとどこに何が必要か把握しきれませんし、住んでいく中で収納場所が変わることもあります。
また初めから収納のために仕切りを作りすぎてしまうと、かえって物が置きづらくなってしまうこともあるため、収納レイアウトは考えすぎなくてOKです!
収納レイアウト・収納スペースを考える前に、まず整理整頓・取捨選択・断捨離から始めましょう。
不要なものを捨てる、使うグループごとにどこにしまうかをある程度考える。
ある程度で大丈夫です。細かくやる必要はありません。だいたいでOKです!
次に、それらの物がどのようなタイプの空間になっていれば収まるのか考えます。
1.洋服 → 枕棚+ハンガーパイプ
2.布団・小物など → 固定棚(所謂 中段)
3.パントリーや洗面収納 → 可動棚
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明確に置くものが決まっている場合は、可動棚を置いてあげてください。
奥行は約30~45センチあると汎用性が高く便利です。
4.その他の物 → 何もなし
ちなみに既製品で便利な収納は、無印良品のスタッキングシェルフセットです!
おすすめは縦使いではなく、横使いです。
参考:無印良品「スタッキングシェルフセット・5段×2列・オーク材」
横使いにして、別売りのスタッキングチェストや、ソフトボックスを購入してカスタム出来ることも◎です。
出典
第4位:ルーバーの建具
出典:リフォームまるごと研究所
玄関周りのシューズボックス、収納建具は通気の事を考え、ルーバーの建具にしたいと思っていました。
デザイン的にも素敵なので、是非採用を。と思っていましたが、予算の関係で敢え無く断念・・・
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壁と同化させる白を採用し、取手をなくすデザインでより壁と一体化する形を目指しました。
右側がシューズボックスとなっています。
収納の中は空気の通りを良くする工夫が出来ていれば、ルーバーの建具がマストという訳ではなさそうです。
空気の通り道を良くする工夫とは、まず詰め込み過ぎない事。
次に、適当な頻度で開閉する事。(開閉しない=使わない=捨てましょう。という話です。)
広い土地に建物を建てる際は、物入や蔵のように、中々使わないものを置きっぱなしのお部屋もあるかと思いますが、都内の場合は、お部屋を持て余すという事はあまり多くはないかと思いますので、適宜使うものを使う箇所に片付けましょう!
第3位:コンセントの数
ARCHIBLAST(アーキブラスト)では、標準仕様として、各お部屋に適当数コンセントを設けた形でご提案させて頂いております。
ここは明確に足りないから追加で足しておこうはOKですが、ここは足りなさそうだな、ここも足りなさそうだな、とどんどん追加する形はあまり望ましいものではありません。
コンセントの追加は費用がかかると同時に、意匠的にも損ないがちですので、ちょうど良い数のコンセントを、ちょうど良い箇所に設置される形をおすすめいたします。
≪家具を置く前≫
≪家具を置いた後≫
この面ではコンセントは、ソファーの後ろと、ダイニングテーブルの横です。
ダイニングテーブルの横すらいらなかったかもしれません。
お鍋をやるときはIHの卓上コンロでやっています。
第2位:下地の位置
通常住宅の壁は、「石膏ボード」という耐火性のあるパネルの上にクロスを貼って仕上げていますが、「石膏ボード」自体は脆いためビスや釘が効きません。
そのため棚や重いものなどをかけるフックなどを取り付けたい場合には、下地が必要となります。
後から何かするかもしれないから、とりあえず下地だけ入れておこう。などと考えましたが、それはあまりスマートなやり方ではありません。
下地を入れる事で住み始めた後のDIYがしやすくなりますが、勿論追加の費用がかかりますし、後からやろう!という事で下地を入れておいても、実際に行動にうつす方は10%に満たないようです。
必要な箇所に、必要なものを。
こちらが下地と言われる合板です。
番外編:このような形で下地をそのまま仕上げとして現すのもCOOLです。
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第1位:リビングのエアコンの利き
東京都内は狭小地が多い為、階段から上がってきてすぐリビング、リビングからすぐ階段、というレイアウトが大多数かと思います。
以前は階段室や廊下を介して、リビングというレイアウトが多かったですが、最近では中々お目にかかる事も減ってきました。
私も子どもの時に住んでいた戸建は、大して広くないにも関わらず、階段室や廊下が広く、リビングダイニングが狭かった覚えがあります。
廊下があるのが当たり前、階段室があるのが当たり前、リビングに入る時は扉があって当たり前、そんな当たり前の中で過ごしてきたので、リビングに直接接している階段は、冬は寒く、夏は暑いため、エアコンの利きが悪くなるのでは?と思っていました。
しかし実際に住んでみると、全く問題ありませんでした。
基本的に、冷気は下へ。暖気は上に行きますが、エアコンをつけている階の温熱環境が悪くなるほどの問題は全くありません。
第2位の下地の話にも関わってきますが・・・
当初はリビングの階段にロールスクリーンを設置しようと、設置出来るように下地まで仕込んでいましたが、この下地は一生使う事が無さそうな下地となりました。
以上、注文住宅と言えど、拘り過ぎず・・・
ちょうど良い塩梅のお家づくりを目指しましょう~!
ARCHIBLAST(アーキブラスト)は、東京・都心ならではの狭小地にローコストでデザイン注文住宅を設計・施工する建築設計事務所です。
狭小地でも広く感じられる住まいを建てたいとお考えの方は、ぜひご相談ください。